（株）エヌ・アイ・シー(大阪府大阪市中央区北浜2－3－6、資本金・6,000万円、設立・平成11年7月、代表者・鈴木正郎氏)は、大阪地方裁判所へ破産を申請した。
当社は、工業薬品メーカーの顔料事業を継承し平成11年7月に分社独立化した経営を持つ。
建築用塗料や農業機械向け塗料、道路の区画線に使用される蓄光や防錆の顔料を主体に、航空機向けのさび止め材も取り扱ってきた。
中国に顔料の製造工場を開設し、国内塗料メーカーへ販路を築く他、インドネシアを筆頭とした新興国へも取引を広げ、平成20年3月期では年商11億円内外にまで進展させた。
しかし、近年では環境意識の高まりにより有鉛塗料の市場規模が縮小化するにつれ、販売量は鈍化していた。
更には、新型コロナウイルス感染拡大により航空機向けの需要が落ち込むと年商も4億円内外にまで後退し、経営維持が不能となった。
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